職場に体臭が信じられないほどキツい人がいます。
本人にそれとなく伝えたいのですがどうしたらいいですか？
こちらはネット上にあった、「スメハラ（スメルハラスメント）」に対する質問の投稿です。
他にも、
- ワキガだとスメハラになるのですか？
- スメハラは訴えることができる？
- 結局、スメハラはこっちが我慢するしかないの？
といった複数の異なった意見がネット上に散見されています。
しかし、「スメハラ」と言われても本人は自覚がなかったり、または治せないケースもあります。
一体どうすればいいのでしょうか？
気になったのでスメハラについて調査することにしました。
本記事では、
- スメハラと言われる人の特徴
- スメハラになる原因
- スメハラだと言われる人が受ける逆スメハラとは？
- スメハラをする人の改善策と対処法
以上について解説します。
目次
スメハラと言われる人の特徴
最近、職場や公共の場で他人の匂いに敏感になる人が増え、スメハラ（スメルハラスメント）という言葉が広く知られるようになりました。
周囲の人へ不快感を与える匂いを発するスメハラと呼ばれる人には、いくつか共通の特徴があるようです。
以下は、スメハラと言われる人の特徴です。
- 体臭が強い
- 口臭がきつい
- タバコの臭いがする
- 香水の匂いが強い
- ペットの臭いがする
- 食べ物の臭いがする（油、生臭い）
- 靴が臭い
- 頭皮の臭いが強い
- カビ臭い
- 生乾きの臭いがする
- にんにくやアルコール臭い
つまり、本人が発している臭いに対して、周りへの配慮が欠けているようです。
しかしながら、本人が気づいていない場合もあれば、「別に気にしない」という人もいます。
そのため、臭いに過剰に反応する周りの人自身も、
「あまり執着しない」「気にしないようにする」
といったスタンスが必要かもしれません。
とくに空気の読めない人であれば尚更です。
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スメハラになる原因とは？
職場や公共の場で「スメハラ」と言われることは、その後の人間関係に何かしら影響を与えます。
なぜスメハラが発生するのか？その原因を理解することも、対策を講じる第一歩になります。
そこでスメハラになる原因を考察してみました。
スメハラになる原因
⚫️体臭
加齢や季節、健康の問題（例：糖尿病、甲状腺の問題など）により、体臭が強くなることがある。
⚫️口臭
歯周病や虫歯、舌苔、胃の問題などが原因で発生する口臭。また、食後に歯を磨かないことで口腔内の細菌が増殖し、口臭の原因となる。
⚫️生まれ持った体質
生まれつき体臭が強い体質の人もいる。主に汗腺（エクリン腺とアポクリン腺）から発生するニオイが原因。
⚫️香水やアフターシェーブ
強い香りの香料を過剰に使用する。
⚫️柔軟剤や洗剤の香り
香水同様、過剰に使用することで強い香りが残り、不快感を与える。
⚫️タバコの臭い
喫煙後の衣服や体から発生するタバコの臭い。
⚫️食事の臭い
ニンニクやカレーなど、臭いの強い食べ物を食べた後の息や体からの臭い。
⚫️ダイエット臭
極端な食事制限や特定のダイエット方法による体臭 。
例えば、炭水化物を控えると食物繊維が不足し、腸内細菌のバランスが崩れ腸内環境が悪化し体臭が発生する。
⚫️衣類の洗濯頻度が少ない
汗や汚れが蓄積し、悪臭の原因となる。特に夏場など、汗をかきやすい季節には注意が必要。
⚫️汗をかいても拭いたりシャワーを浴びない
汗をかいた後に汚れを取らないと、皮膚に細菌が繁殖しやすくなり臭いが強くなる。
⚫️衣類の管理がずさん
生乾きの衣類は臭いの原因となる。洗濯後はしっかり乾燥させること。
⚫️ペットのケアが行き届いていない
ペットの体臭や毛に付着した臭いが衣類に移ることで、不快な臭いの原因となる。
⚫️エアコンや加湿器の掃除を怠る
フィルターにホコリやカビがたまり、不快な臭いが発生する。
⚫️使い古した衣類を着続ける
長期間使用した衣類は臭いが染みつきやすく、定期的な交換が必要。
以上の内容から、スメハラの原因は日々の「衛生管理」がネックになっています。
生まれもった体質は、デオドラントや治療でしか解決できませんが、それ以外はほぼ「自己管理の問題」です。
例えば太っている人は、スメハラの対象になっている可能性があるので注意した方がいいかもしれません。
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スメハラだと言われる人が「いじめ」とも受け取れる「逆スメハラ」とは？
逆スメハラに悩んでます。
対策をとっていても、どうしても働いて動いたりストレスも受けるので汗臭くなります。
それに昼休み中に着替えたくても着替えられない。
尚更、逆スメハラは精神的にキツイです。
逆スメハラとは、本当は臭くないのに臭いと指摘され、人格を否定する行為を指します。
このような行為は、本人に対して深刻な精神的ダメージを与える可能性が高いです。
以下は逆スメハラの主な内容です。
⚫️陰口や仲間外れされる
臭いを理由に陰で悪口を言われたり、仲間外れにされたりすることがあります。
これは、指摘された人が何が問題なのか分からずに、精神的に追い詰められる原因となります。
⚫️臭いに対して過剰に意識してしまう
一度臭いを指摘されると、本人は自分が臭っているのではないかと過剰に意識するようになります。
これにより、他人とのコミュニケーションを避けるようになり、人と接することが怖くなってしまいます。
⚫️職場で孤立する
職場での臭いが原因で孤立することもあります。
これにより職場の人間関係が悪化し、業務に支障が出ることも少なくありません。
⚫️精神的なストレス
臭いの指摘が度重なると、心が傷つき、精神的なストレスを受けます。
このストレスは健康問題や仕事のやる気を失うなど、様々な形で心身へ悪い影響を与えます。
⚫️改善が更に悪化させる
スメハラを受けて臭いを消すために、
- 「柔軟剤を変える」
- 「香水をつける」
- 「清潔を保つ」
といった改善を行なうも、文句をつけたり窓を開けられるなど、「いじめ」に発展する可能性があります。
スメハラをする人の改善策、対処法
スメハラをする人へどう対処したらいいか？これはデリケートな問題です。
しかし適切な対応を取ることで、職場環境を改善し、本人や周囲の人にとっても、より快適な環境を作ることができます。
ここでは、スメハラをする人の改善策、対処法を解説します。
会社に相談、報告する
まずは困っていることを会社に伝え相談しましょう。
臭いの問題は会社でも認知されてきており、実際に上司や人事への相談も少なくありません。
それに現代においては、ハラスメントがある事実を会社は無視することはできません。
たとえばパワハラであれば、もしも会社が知っていて止めなかったり、労基からの報告に対応せず黙認した場合、「安全配慮義務違反」となります。
つまり、会社は従業員に対して安全な労働環境を提供する義務があり、ハラスメントの問題を放置すると法的リスクも生じるため、真摯に対応することが求められているのです。
スメハラが社員同士の連携や業績に悪い影響を及ぼさないよう、上司や会社への相談や報告を通じて、全体の意識を高める取り組みをしましょう。
本人へ指摘する
スメハラの問題を本人に指摘する際には、慎重なアプローチが必要です。
ただし、伝え方には十分な配慮が必要で、相手を傷つけないように1対1の場で伝えましょう。
⚫️プライベートな状況で話す（社外や2人きりになるスペースで）
⚫️同性から伝える（異性はセクハラになる可能性があるため）
⚫️客観的に冷静に伝える（感情的にはならない）
⚫️解決策を提案する（香水を変える、デオドラントを勧めるなど）
このようにして、相手を尊重しながら問題を指摘し、具体的な解決策を提案しましょう。
就業規則へ盛り込む
少しハードルが高くなりますが、就業規則へ盛り込み、会社のルールとしてスメハラを防止します。
これにより、全従業員が守るべきルールとして明確になり、職場全体の意識を高めることができます。
たとえば、
- 具体的な規定を設ける：「過度な香水の使用を控える」「就業時は禁煙にする」
- 衛生習慣の徹底：「歯磨きを推奨する」「清潔感のある私服を着用」
- 違反時の対応策：「初回は口頭での注意」「再発時には書面による警告」
- 啓発活動の実施：「エチケット講座の実施」「健康管理セミナーへの参加」
- 他：相談窓口の設置、定期で面談を行うなど
但し、あまり規則に縛られても、当人も周りの人も働きにくくなる恐れがあります。
あくまでも社内の簡易的なルールとして、重い義務や、負担にならない程度の内容に収めるのが懸命です。
職場環境の改善
スメハラ対策は当人に限らず、職場環境の改善も必要です。
以下の方法を取り入れることで、匂いの問題を軽減し、会社全体の快適さを向上させましょう。
- 扇風機を設置する
- 空気清浄機を導入する
- 定期的な換気を行う
- 観葉植物を置く
- 掃除・清掃を怠らない
これらの対策を講じることで、職場環境は大幅に改善し、社員が快適に働ける環境を整えることができます。
企業としてもこれらの取り組みを積極的に行うことで、職場の生産性と社員の満足度を高めるべきです。