指示待ち人間にイライラしてしまいます。
指示待ち人間はどうしようもないのでしょうか。
あなたの職場にも指示待ち人間はいますか?
実はこのタイプ、あなたのように頭を抱えている人は多いです。
どうして指示待ち人間にイライラしてしまうのか?
気になったので検証しました。
本記事ではこの悩みを解決するために、
- 指示待ち人間にイライラする原因
- 指示待ち人間に共通する特徴
- 指示待ちの対処法
これらについて解説します。
目次
指示待ち人間がイライラしてうざいのは、「臨機応変」ができないから
指示待ち人間と接する度に、イライラしてしまうのには理由がありました。
それは、周囲の人たちが以下のように感じているからです。
- 言われたことしかできない
- 報連相(ホウレンソウ)がない
- メモを取らず覚える気がない
- 仕事の流れを理解していない
- ゴミが落ちていても拾わない
- 来客があっても挨拶しない
- 何度も同じことを言わせる
- 昨日の出来事を覚えていない
- 何を考えているか分からない
つまりまとめると、「臨機応変」に対応できないことに起因しています。
臨機応変とは、予期せぬ事態や問題が発生した際に、適切な解決策や代替案を見つけ出せない状態です。
仕事は人との関わりがほとんどで、計画通りに物事が進まないのは当たり前のこと。
状況に合わせて行動を変えることが難しいと、仕事が成り立たなくなります。
だから単純に、周囲の人は余計な仕事だとイライラが募るのです。
指示待ち人間の共通点と特徴
では、指示待ち人間と言われる人には、どのような共通点や特徴が見られるのでしょうか。
検証したところ、以下の側面がありました。
- おとなしい
- コミュ力が低い
- すごく真面目
- いつも他人事
- 地頭がない
- 応用力がない
- 気が利かない
- 周りに関心がない
- 人の感情が読めとれない
- 責任感がない
- 当事者意識がない
つまり指示待ちになるのは、「自発性」に欠けているのが原因です。
自分で物事を判断し、主体的に行動することが苦手なため、周囲からの明確な指示やガイドラインがないと身動きがとれません。
指示待ち人間はひとつのタイプ(人種)
職場には様々な人がいて、指示待ち人間はその中のひとつのタイプ(人種)です。
同じように「ワークスタイル」の視点で、人を分類してみると、
- 進んで仕事をする人
- 仕事を生み出す力がある人
- 楽そうな仕事だけを選ぶ人
- 人の嫌がる仕事を好む人
- 自分の仕事しかできない人
- 黙々と働く人
ざっくり、こんな感じになります。
指示待ち人間を「なぜ動かない」というように、
- バリバリ働く人を「奴隷みたい」と思う人
- 嫌な仕事をする人を「イカれてる」と感じている人
だっています。
それぞれの特徴を否定的に見るか、それとも肯定的に見てうまくやるか、結局その人次第ってことです。
なぜ、指示待ち人間は生まれるのか?
どうして指示待ち人間になってしまったのか?
その理由を模索し考察してみたところ、以下の原因が見つかりました。
- 過保護に育てられた
- 過去の失敗への恐れやトラウマがある
- 教育制度に問題があった
- 職場や上司の圧力
- リスクを避けるため
- コミュニケーション不足
- 自己効力感の欠如
- 生まれながらの個人の性格
これらの内容から「環境依存」が強いことが分かります。
その人の育った環境、教育システム、職場文化など、それぞれの環境要因に強く影響されているようです。
彼らのような指示待ち人間の中には発達障害の人も?
「状況が掴めない」「次にやる事が分からない」
これはアスペルガー症候群やASD(自閉症スペクトラム障害)の特性だとも言われています。
それぞれの障害には、社会的コミュニケーションや対人関係に困難を感じていると考えられ、具体的な指示がないと行動を起こせないのも、特徴のひとつに含まれています。
周りの人は「考えて行動して欲しい」と思うかもしれませんが、
「指示を出してくれればできる」
「なぜ指示を出してくれないんだ」
当事者はこのように悩んでいるのです。
ただし、指示待ち人間の行動が、必ずしも発達障害を意味するわけではありません。
人によっては単に環境や育ち、性格によるものかもしれません。
発達障害は多様な症状があり、個々に合わせたサポートが必要ですので、医療機関や専門家の意見を聞きましょう。
「指示待ち人間の何が悪い?」指示待ち人間の考え方
周囲の人たちの気持ちとは裏腹に、指示待ち人間の人は「一体何が悪いの?」と感じています。
ネットで調べた結果、指示待ち人間の人は、以下のような考えを持っていました。
- 指示をするのも上司の仕事
- 放置している方が悪い
- 自ら仕事を増やしたくない
- ミスを犯したくない
- 余計なことをしてトラブルになりたくない
- やりたくないことはしたくない
- 気を利かせて働く意味がわからない
- 昇給・昇進に興味がない
- 責任を持つのが怖い
- 頑張っても評価されない経験がある
- 他人の邪魔をしたくない
これらを総じてみると、自分本意で消極的であることがわかります。
また否定的な考えが強く、周囲の人と同調できるようなおもむきも無く、この温度差は埋められそうもありません。
以上の内容から、彼らは「指示待ち人間」として活かすべきでしょう。
指示待ち人間は行く末はどうなっていくのか?
さて、指示待ち人間の末路は一体どうなるのでしょうか?
検証したところ、以下の時系列が考えられます。
- 自分で考えて行動できない
- 持っている能力を活かせない
- 人に頼ることが増える
- 誰からも相手にされなくなる
- 自分の能力に限界を感じる
- 仕事にやりがいを見出せなくなる
- 出世できず会社に居づらくなる
ただこれは、いつまで経っても何も変わらない場合です。
仕事をしていれば年齢と共に、与えられる仕事のレベルが上がります。
だからいつの日か、指示を待たなくても動ける人間になれる可能性は十分あるのです。
指示待ち人間に向いている仕事とは?
仕事のスタイルは人それぞれです。
自ら率先して動くのが苦手な方でも、その特性を活かせる職場があります。
以下は、指示待ち人間に向いている仕事です。
- 製造・工場作業員
- 倉庫内作業員
- 事務職
- ルート配送員
- 清掃員
- 警備員
- トラック運転手
- タクシードライバー
- コールセンタースタッフ
- プログラマー
- 商品・品質管理
- データ入力
- 受付
- 公務員
- 郵便配達員
- ホテルスタッフ
- 農作業員
- 厨房スタッフ
- メンテナンススタッフ
- 介護助手
つまり、ひと言で言うと、「手順通りに進める職種」と言えます。
これらの職種は、具体的な手順やマニュアルに従って進める作業が多く、自分で方法を考えたり、工夫する必要が少ないため、指示に従って確実に業務を遂行することが求められます。
指示待ち人間にイライラしない対処法
さいごに、指示待ち人間にイライラしないための対処法です。
彼らに対してストレスを溜めないように意識するポイントをまとめました。
以下で詳しく解説します。
どう使うか考える
指示待ち人間は、自発的に行動することが苦手でも、与えられた仕事はこなすことができます。
であれば、彼らの能力を見極め、適切な役割を与え、ポテンシャルを引き出しましょう。
データ入力や資料作成といった、作業的な業務を得意とするなら、類似した業務をまとめて任せます。
すると、作業の流れ、質問事項、修正内容がパターン化されるので、やり取りもスムーズになり、お互いにやりやすくなります。
彼らの意見や提案も積極的になるし、自発性を養うことにもつながります。
多くを求めず教育する
彼らを上手に扱うためには、最初から大きな期待をせずに教育していきます。
しっかりとサポートし、少しずつ自信をつけさせることで、やがて自分から積極的に動いてくれるかもしれません。
すぐに結果を求めると、プレッシャーを与えてしまうことに成りかねません。
そのため、根拠が必要になります。
「わからないことがあったらいつでも聞いてね」
「気付いたら〇〇してね」
こんな風に、優しく寄り添っていきましょう。
全て指示する
こと細かく、具体的な指示をすると、彼らは迷わずに業務を進められるようになります。
一連の流れをリスト化するとか、1日のスケジュールを提示するなど、ひと通りまとめてから指示します。
例えばタスクリストを作って、「リスト見て今日やれること全てやって」と言う。
また社内の整理整頓、ゴミ拾い、トイレ掃除なども含め、雑用までも網羅して指示するなど。
指示するからには、あなたも管理する必要があります。
終業前に日報を書かせるなどして、翌日の仕事にフィードバックできるようにしましょう。
ちなみにゴミ捨てをしない人の中には、指示待ち人間も結構います。
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相手にせず反面教師にする
自分が同じようにならないように気をつけることも、イライラを抑える方法の一つです。
彼らの行動を反面教師として捉え、自分の自立性や積極性を高めるきっかけにしましょう。
指示待ちの人たちの行動を観察することで、自分がどのように行動すればよいか?を考えるいい機会です。
これにより自分自身の成長と、職場全体の生産性の向上にも反映できます。
「自分も無意識にそうなっていないか?」と自問自答し、学びの機会を得るのです。
ストレスを溜めない方法を練る
指示待ち人間にイライラするのは、思い通りに事が進まないからです。
これを改善するには、その人の能力を見極めること。
それに対して、あなたが適した行動を取っているか考察します。
- 仕事量が多いのではないか?
- 処理するスピードが遅いのではないか?
- 指示の仕方が悪いのではないか?
- 干渉し過ぎているのではないか?
このように相手だけではなく、自分自身にも問いただし、イライラする原因を追及してみましょう。
改善ではなく共存を意識する
指示がなければ動かない人は、いくら待っても自分で考えて行動に移せません。
例えばおしゃべりばかりする人を注意しても、しばらく経てばまたおしゃべりするように、人の性格や働き方を変えるのは根本的に難しいです。
だから変えようとする考え方を捨てて、こちらの都合のいいように、うまく付き合えばいいのです。
指示待ち人間もその周りにいる人たちも、「適材適所だな」と前向きに考えて、共存することを目指しましょう。