職場でマニュアル人間って多く無いですか?
自分で考えたり臨機応変に動ける人間は少ないと思いませんか?
これは、マニュアル人間に対して不満を抱える人の書き込みです。
この他にも、
- イレギュラー対応は難しいの?
- 言われたことしかできなくて困る
- 何かとマニュアルを求めてくる
といった悩みもあるようです。
それほどマニュアル人間は扱いづらいものなのでしょうか?
気になったので検証してみました。
本記事では、
- マニュアル人間がうざい理由
- マニュアル人間に共通する特徴
- マニュアル人間が抱える悩みや向いている仕事
- マニュアル人間の対処法
以上について詳しく解説します。
目次
マニュアル人間がうざいのは「機械的」だから
ネットの書き込みから、マニュアル人間が使えなくてうざいと感じる理由を調べました。
以下はその理由です。
- 融通が利かない
- 頑固
- 臨機応変ができない
- 言われたことしかできない
- 冷めている
- 感性や感受性がない
- コミュニケーション能力が低い
- 仕事に熱意を感じられない
これらをまとめると、マニュアル人間は「機械的な存在」であると言えます。
ルールや指示に従うだけであり、感情表現が乏しく、人間らしさを感じられないところに不満を持っているようです。
マニュアル人間に共通する特徴とは?
マニュアル人間と呼ばれる人には、いくつか共通する特徴が見受けられます。
- 応用が苦手
- 真面目
- 堅苦しい
- バカ正直
- 発想や考えが古い
- 創造力がない
- 分からず屋
- 冗談が通じない
- 律儀なところがある
- 新しいことに消極的
- インパクトが弱い
つまり彼らは「型にはまった」人たちです。
良く言えば、規則や習慣に厳格に従い、決められたことをこなす人。
反対に悪く言うと、自分の範疇から外には出ない、柔軟性や創造性に欠ける人です。
自発性が低いことから、「指示待ち人間」でもあると言えます。
-
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マニュアル人間は本当にダメなのか?
さて、マニュアル人間を否定するのは、果たして正解と言えるのでしょうか?
マニュアル通りにしか行動できないのは、臨機応変さや問題解決力といった能力の不足が原因です。
しかし逆を返せば、マニュアルがあることで、誰でもある程度の仕事はできます。
たとえば作業をマニュアル化することで、正社員を雇わずアルバイトで済むため、人件費が抑えられます。
また辞められても代わりはいくらでもいるし、未経験者でも短期間で即戦力になります。
不測事態のマニュアルを徹底さえしていれば、自己判断で行動する人より、マニュアル人間の方が良いとも考えられます。
マニュアル人間と呼ばれる人が抱えている悩み
マニュアル人間と呼ばれる当事者も、悩みがない訳ではありません。
周りの人が感じているような、
- 言われた事しかできない
- マニュアル通りの事しかできない
- 応用が利かない
- 教えられた事以上の事ができない
といった意見に対して、どうすればいいのか分からなくて困っています。
そもそも彼らは、「アイデアを出す」「人の期待に応える」といった発想ができないのです。
しかしながら、これはそれほど難しい問題でもありません。
自分のことだけではなく、「誰かの何かを手伝う」といった、会社や同僚など周りへ意識を向けることが、改善のきっかけになります。
マニュアル人間の類語・対義語
マニュアル人間を別の言葉で表現できるか、類語を探しました。
唯一近い言葉は、システマチック(体系的・組織的)ですが、「システマチック人間」という言葉は一般的ではないため、類語はありません。
一方対義語は、ナレッジワーカーという言葉があり、専門知識や経験を活かし、その組織・会社に価値を生み出す知的労働者のことです。
以下、ナレッジワーカーの職種例です。
- 研究者
- エンジニア
- プログラマー
- デザイナー
- コンサルタント
- 医師
- 弁護士
- 会計士
以上のように、マニュアル人間の類語はありませんが、対義語は存在します。
マニュアル人間に向いている仕事とは?
ナレッジワーカーの職種例を参考に、マニュアル人間に向いている仕事を検証しました。
マニュアル人間は、その仕事がマニュアル化されているかどうかが重要になります。
以下、マニュアル人間に向いている職種例です。
- コールセンター
- 倉庫内のピッキングや梱包
- 工場のライン作業
- 事務職・公務員
- 清掃員・ハウスキーパー
- 警備員
これらは一貫して、次の3つのことに当てはまります。
- 作業が単純である
- ルーティン化されている
- 単独で仕事ができる
つまり、データ入力作成など作業ベースの仕事であれば、他の職種でも十分活躍できるのです。
ルールを理解し彼らの属性を知れば、マニュアル人間の対処法を見出すことができます。
マニュアル人間が使えなくてうざい時の対処法
「マニュアル人間」とは、自分の判断や柔軟な対応が苦手で、常にルールに頼るアドリブが苦手な人。
そんなマニュアル人間が周りにいると、イライラすることもあると思います。
彼らと上手く付き合っていくためには、どう接していけばベストなのか?
マニュアル人間の適切な対処法をご紹介します。
質問に質問で返す
マニュアル通りにしか行動できない人は、問題解決のための柔軟な思考が欠けているところがあります。
そこで受けた質問に対して質問で返すことで、彼らに自分で考える機会を与えます。
たとえば、マニュアルに載っていない状況に直面したときに「これはどうすればいいですか?」と質問された場合、「あなたならどうする?」と質問を返します。
相手から正しい回答が返ってきたら、「お、わかってるじゃん」と褒めてあげましょう。
反対に、
「違うよ」「そうじゃないって」
と、駄目出しばかりすると、相手は自信を失ってしまい、何でもかんでも聞いたり、怒られると思ってわざと聞かなくなります。
質問を返してうまくやり取りすることができれば、自分で考え、行動に移せるように変わっていきます。
報告を義務化する
定期的に報告を義務化し、彼らの仕事ぶりを把握しましょう。
報告の過程で、彼ら自身も自分の業務について振り返る機会となり、自主性を促すことができます。
週次でいいので簡単に業務報告をさせて、その報告内容に基づき、必要な指示やアドバイスを行い、業務の質を向上させます。
ただし、報告を義務化する際は、報告の頻度や形式を明確に定め、なるべく余計なことを考えさせないようにします。
「勝手に着手して進めない」
「不備に気付いたら止める」
といった行動の制限も必要です。
チェックシートで自己管理させる
チェックシートを使えば、業務の進捗状況や達成度を具体的に管理することができます。
これにより、業務の優先順位を自分で判断したり、問題点を自覚しやすくなります。
作業内容、実績や結果、目標などをリスト化したチェックシートを提供し、彼らにそれを基に業務を進めるよう指示します。
チェックシートには、完了したタスクにチェックを入れる欄を設け、成果を可視化できるようにします。
また、チェックシートはただ記述して終わりにするのではなく、
「次に何をすべきか?」
「その後に考えられる作業は何か?」
をフィードバックしましょう。
チェックシートの内容を定期的に見直し、彼らの成長や業務の変化に合わせて更新することも大事です。
適切なレベルの仕事を与える
彼らの能力を最大限に活かすためには、スキルや経験に見合った仕事を与えることです。
適切なレベルの仕事を与えると、プレッシャーを感じることなく、自分の能力を発揮することができます。
また、成功体験を積むことで、自主性や問題解決能力の向上にも繋がります。
データ入力が得意な人には、正確性が求められるデータ管理のタスクを任せることができます。
一方で、プレゼンのスキルが未熟な場合、まずは社内での小規模な発表から始め、場数を踏んで慣れさせます。
彼らの能力を過小評価せず、適度にチャレンジさせるのがポイントです。
マニュアル以外のことは諦める
マニュアル人間に変化が望めない場合、これ以上期待するのを諦めましょう。
彼らが得意とする範囲内での業務に絞り、他は別のメンバーに任せるのです。
たとえ人手不足だとしても、突発的なトラブル処理や、アイデアが必要なクリエイティブな仕事は、マニュアルに頼る人たちには不向きです。
それに無理に彼らに強要すると、これまで循環していた業務が止まってしまうかもしれません。
チーム全体として効率よく仕事を進めるためにも、業務事態を諦めるか、配属先を変えるなどして、マニュアルに頼る人たちとの関わり方を考えましょう。