転職会議などに、書かれているネット上での企業の評判はあてになるのでしょうか?
これはネット上にあった、転職会議という口コミサイトはあてにならないという投稿です。
昨今ではグルメやコスメ、ネットの買い物にしても、口コミによる情報が重要視されているのに、この疑問は相反する内容です。
実際のところ、転職会議はあてにならないのでしょうか?
気になったので調査しました。
本記事では、
- 転職会議があてにならないと言われる理由
- 転職会議の信憑性
- 転職会議で得られる情報
などについて、詳しく解説します。
目次
転職会議があてにならないと言われる理由
ネットの書き込みを調べたところ、転職会議の口コミはあてにならないという意見が見受けられました。
以下はその意見の内容です。
- ネガティブな意見が多いから
- 口コミが事実と異なる
- 実在しない年齢の投稿があった
- 雇用条件にそぐわない人の投稿があった
- 自分の投稿が見つからない
- 大きな会社なのに口コミがない
つまり、事実と異なる口コミが目出つことで、信憑性を懸念している様子が伺えます。
ただし、「大きな会社なのに口コミが少ない」というのは、
- 企業が口コミに対する規制をしている
- 実際にいい会社なので口コミを書く人がいない
とも考えられます。
転職会議の口コミの信憑性、実際は高いのか?
「転職会議」というサイトはブラックサイトですか?
さて、転職会議の投稿は信憑性が高いのでしょうか?
調べた結果、信憑性は高いと思われます。
口コミや周りの評判は、企業データや数字からは得られないものであり、リアルな情報として価値が高いです。
転職会議の場合、ほぼその会社に在籍している、またはしていた人の投稿ですので、SNSや掲示板の投稿より信頼できると言えます。
たとえば、悪口の書き込みが多い会社の場合、会社の実態がどうであるかよりも、その会社へ恨みを持っているとか、その程度のレベルの人が集まる会社だとも解釈できます。
ただ、転職会議の場合は「投稿ガイドライン」を設けており、暴言を吐いたり、私生活や個人を特定する投稿は非掲載にしています。
以下はその詳細です。
投稿情報の掲載率 | |
掲載率 | 88.1% |
非掲載率 | 11.9% |
非掲載理由の内訳 | |
閲覧者が不快に思う | 78.2% |
誹謗中傷を意図している | 8.4% |
やらせ | 3.7% |
個人に対して | 1.3% |
その他 | 8.4% |
しかし裏を返せば、よっぽど酷い会社であれば、その事実を公表していない(できない)可能性は十分考えられます。
また、批判的な口コミには、
- 辞めた人が書いている場合
- 在籍している人が書いている場合
があり、ここを見分けるのはかなり難しいです。
ただ、いい会社に在籍している人や、居心地がよくて辞めるつもりの無い人は、このような口コミを書く心理が働きません。
反対に給与が安いとか人間関係が悪いなど、「ネガティブな考えを持つ人」が、ここに投稿している可能性の方が高い。
したがって、「不満があり辞めたい人」もしくは「既に辞めた人」が投稿するケースが多いと推測できます。
※補足 Googleマップも情報源のひとつとして活用できます。但し、サービスではなく企業に対する口コミが多いです。
以上の内容から、
「転職先をある程度絞っている」
「気になる会社がある」
という人が、志望企業の信用度や安全性を調べるために、転職会議の口コミを参考にすると役立つと思われます。
転職会議を運営している会社はどこ?
転職会議の運営会社は、『株式会社リブセンス』です。
リブセンスは「転職会議」のほかに、
- アルバイト募集情報サイト「マッハバイト」
- ITエンジニアに特化したスカウト型の転職サイト「転職DRAFT」
また、「IESHiL」といった不動産業などの事業を行ってます。
転職会議自体は2010年にスタートしたサービスですが、現在は、
- 375万件以上の企業に関するクチコミ情報を掲載
- 会員登録者数は890万人を超える
といった、転職系の口コミマンモスサイトになっています。※2024年4月時点
転職会議の利用料金は?
転職会議って口コミ見るだけでもお金がかかるの?
転職会議のサービス利用料ですが、基本的には無料です。
アカウント登録後、2日間は全ての口コミを見ることができます。
それ以降、全ての口コミの閲覧には、以下の条件が必要となります。
- 口コミを投稿する
- 口コミパスを購入する(¥1,078/月)
でも実はほかにも、アカウント登録後に口コミを閲覧する方法があるのです。
登録して2日過ぎると、口コミ画面に「転職サービスに登録(無料)」と表示されます。
これをタップして進むと、
この画面が表示されるので、「BIZREACH」にチェックを入れて登録しましょう。
これで30日間、全ての口コミや企業データが見れるようになります。
以上の内容から、転職会議のサービスを利用にあたって、
- 口コミを見るためにはポイントが必要である
- 口コミを書くとポイントが貯まる
という条件の元、ポイントを得るために投稿している人が多いとも言えます。
小さな会社でも口コミがあるのは、これに付随していると考えられ、その分リアルな口コミであることも期待できます。
しかし、口コミはあくまでも他人の評価でしかないし、多少偏った意見かもしれません。
あくまで参考程度に、事実の半分程度、もしくはそれ以下で受け止めておくのがいいと思います。
転職会議に口コミすると会社にバレる?
転職サイトへの口コミは、会社にバレるのでしょうか?
転職会議に投稿した口コミは、あなたの投稿だとバレるのでしょうか。
結論から述べると、会社にバレることはありません。
適当なことを言ったり、誹謗中傷と見なされる投稿は、運営側から注意を受けたり、修正・削除を促されます。
実際に、転職会議にもそのような記述があります。
参考:口コミ投稿ガイドライン
口コミサイトにある投稿の全ての所有権は、口コミサイトにあります。
誰が投稿したかを無償で外部へ漏らすなど、運営会社は信用を失うだけです。
たったひとつでもそのような問題が発覚すれば、メディアに叩かれたり、裁判沙汰にもなりかねない、サイト自体の存続が怪しくなります。
ただし、ネット上の違法な書き込みにより名誉毀損や誹謗中傷を受けた企業は、発信者情報の開示請求を行うことができます。
これにより投稿者は、差止請求や損害賠償請求、刑事上の告訴・告発を受ける可能性があります。
個人を特定したり、嘘や誇張、過度な表現の書き込みなどは違法行為と見なされるため控えた方が懸命です。
詳しくは弁護士事務所にご相談ください。
また運営側は、個人を守るためにも、基本的に投稿者を匿名にしています。
ただ匿名とは言え、口コミを書く時は以下の点に注意しましょう。
- 時系列:「2020年頃は〇〇だったが」→在籍時期が分かる
- 部署やポジションの記載:「システムのことで相談したら…」→関わりが読める
- 言葉遣い:「上司に可愛がられて…」→年齢や性別が分かる
- 出来事:「ある大手商社との取引で…」→特定されやすい
- 他サイトへの投稿:「転職会議に投稿したら…」→投稿が自分だとより示唆できる
情報を提供するのは誰かの役に立ちます。
でもあまりこと細かく書くと、「この投稿は私です」と言っているようなものです。
口コミは書き方次第で会社にバレやすくなるので、タイミングも踏まえ、注意して投稿しましょう。
転職会議で得られる情報とは?利用するメリット
転職会議は、口コミが全てではありません。
以下、サイト内で得られる情報です。
- 会社の業績
- 総合評価
- 口コミ(評判・社風・社員)
- 年収(給料・ボーナス)
- 平均残業時間
- 平均有休消化率
- 平均年収
- 求人内容、募集求人数
このように転職会議で得られるのは、事実に近い「会社の評価」です。
ただ仕事内容や給与面を見るだけではなく、
- 会社の業績
- 平均年収
- 募集求人数
などを見れば、その会社の成長性を経営目線でも確認することができます。
口コミも、「仕事のやりがい、おもしろみ」「事業の成長性や将来性」とジャンル分けされているので、必要な情報を検索しやすいです。
投稿の時期から部署が変わったり、業務改革がある場合も考えられるので、なるべく新しい投稿を参考にしましょう。