マウント取ってくる女友達に悩んでいます
自分の方が幸せでお前は不幸みたいなマウントとられます
そういうときどうしたらイライラを抑えられますか?
Yahoo!知恵袋
マウントを取る人って、どこにでもいますよね。
この他にも、
- お前は不幸みたいにいわれる
- とにかく負けず嫌い
- 嫌いだから関わりたくない
と、マウントを取る女性に対し、怒りを露わにしている人がたくさんいます。
そこで今回は、
マウントを取る女性はどうしてうざいと思われているのか?
これについて検証してみました。
マウントを取る人の特徴、そのような行為をする理由をここで解説します。
目次
マウントを取る女がうざいのは、「勝手に優劣をつける」からでした
ネット上の書き込みなどを調べた結果、マウントを取る女がうざいのは、
「勝手に優劣をつける」
ということに起因していました。
マウントを取る人は、自分が他人より優れているとか、自分は正しいという思い込みから、勝手に優劣をつけ、自分が上、他人は下と決めつけています。
特に女性同士の場合、
「痩せたら胸まで小さくなっちゃって」
「そこのコスメいいよね。昔よく使ってたなぁ」
などと、いやらしい表現でマウントを取るので、かなり後味が悪くうざいです。
一方、男性は自分の能力や成果をアピールし、自分が優位に立っていることを示すために、競争心を前面に出すところが目立ちます。
どちらにせよ、勝手に優劣をつける点は変わりません。
マウントを取る、それってどんな人なの?
マウントを取る人は、大きく分けると以下の3つのタイプに分かれます。
1:遠回しに「自分は上だ」と言うタイプ
「あ、そのバッグ、去年流行ったよね。私も持ってる」
「この間ゴルフで80台出したんだけど、たしか君もやってたよね?」
2.さりげなく「あなたは下だ」と伝えるタイプ
「そのスマホ古いモデルだよね? 最新のやつ、機能が全然違うよ」
「うちの会社は昇進早いんだ。そういえばまだあの会社にいるの?」
3.あからさまに言いくるめるタイプ
「考え方が甘いんじゃない? 現実をもっと見た方がいいよ」
「その程度で満足してるんだ? 俺ならもっと上目指すけどね」
各例文は、マウントを取る人が「どうやって自分を他人より上に見せようとするか」を示しています。
このような言動は人間関係を悪化させるので、実際の対人関係では避けるべきです。
マウントを取る人は、なぜそのような言動をとるのか?
「マウントを取る」といった言動をする理由は人それぞれですが、一般的には以下のような心理が関係していることが考えられます。
- 自己肯定感が低い
- 他人と競争していると感じている
- 承認欲求が強い
- 支配欲がある
これらついて以下でより詳しく解説します。
自己肯定感が低いとなぜマウントを取る必要があるのか?
自己肯定感が低い人は、マウントを取ることに意味を見出しています。
深掘りしていくと、次のような心理が働いていることがわかります。
自分の価値を高めるため
自己肯定感の低い人がマウントを取る理由の一つに、自分の価値を高めることが考えられます。
なぜなら他人より優位に立つことで、自分の存在価値が認められると感じるからです。
たとえば会社では目立たなくても、SNSでたくさんいいねを貰ったり、フォロワーがどんどん増えると、「私ってすごいんだ」と感じ、心が満たされますよね。
会社でも上司に、「〇〇さんは仕事早いね」とか「丁寧だね」と言われたら素直に嬉しいし、「〇〇さんは」という言い方に、どこか勝った気持ちになります。
このような時に、自分は価値のある人間だと強く感じるのです。
不安や恐れを和らげるため
自己肯定感の低い人が、他人の失敗や欠点を指摘して、優越感を感じることがあります。
このような行動をとるのは、自分の不安や劣等感を一時的に覆い隠す効果があるからです。
たとえば、
・後輩に仕事のアドバイスを求められても、「そんなことも知らないの?」と、つい上から目線になってしまう。
・特定のグループの中ではリーダー的な存在で、好きなことを言ったり、自分がコントロールできる環境にいることに喜びを感じる。
自己肯定感の低い人は、「自分はダメなんじゃないか」と不安や恐れを抱えていることが多いです。
だからマウントを取ることで、自分の方が優位に立っていることを確認しようとします。
一時的に自信を取り戻せますが、根本的な解決にはなりません。
他人と比べることを避けるため
自己肯定感が低い人は、他人と自分を比較して、自分は劣っていると感じることが多いです。
職場で同僚が昇進した話を聞いて自信を失ってしまったり、友達の彼氏が高収入だと知って、「私の彼氏って…」と落ち込んだりします。
彼らはこのような比較を避けるために、マウントを取り、不安を解消しようとします。
しかし残念ながら、嘘をついたり誇張して話を作ってしまうので、結果的には自己肯定感を下げることになります。
なぜ他人と競争していると感じているのか?
人が他人と競争していると感じる理由はたくさんあります。
以下で深掘りした理由を挙げます。
他人と比較しているから
人はよく自分と他人を比べることがあります。それは、自分の価値や能力を認識し評価するためです。
例えば、友達がSNSに海外旅行の写真を投稿していたら、「うらやましい」「私も海外に行きたい」と思いますよね。
また、職場で同僚が昇進したときには、「悔しい」「自分も頑張らないと」と感じたりします。
このように他人と自分を比較することで、自分の置かれている立場や、欲求、目標を見つけるきっかけになります。
他人と比べる時点で、自分の中で自然と優劣を決めているのです。
教育文化や社会の影響
日本の教育文化や社会の影響も、私たちが他人と競争している理由のひとつと考えられます。
幼い頃から競争を促されることで、他人との競争は自然なこととして、私たちの考え方や行動に影響を与えています。
学校でのテストでトップを目指すとか、運動会で1位になりたいなど、競争を繰り返すと「勝ちたい」という願望が強くなりますよね。
親や先生からも「がんばって1番になりなさい」と言われると、ますます競争を意識するようになります。
このような環境で育つことで、競争は当たり前なのだと認識しているのです。
成功に繋がるから
社会や個人が成功することを、他人との競争に勝つことと定義している場合、他人と競争するようになるのは自然です。
それは競争に勝つことで、お金や評価に直結することが多いからです。
仕事であるプロジェクトを競い合い、1番成果を上げたチームにボーナスが出るとしたら、自然と勝ちにいきますよね。
営業成績が良ければお金が貰えて、昇進するチャンスも得られます。
競争に勝つことが成功に繋がる、少なくともそれを望む人たちは喜んで競争を選びます。
過去の経験
競争意識は、過去の経験に強く基づいています。
競争を経て結果を出したり失敗した経験が、現在の競争心に影響を与えています。
例えば、子どもの頃にスポーツ大会で優勝したり、たくさんトロフィーを獲った経験のある人は、大人になっても競争に積極的です。
反対に、テストでいつも成績の悪かった人は、他人との競争を避ける傾向が強くなります。
筆者も小さい頃は競うことが嫌いで、社会人になりたての頃は避けて通ってきました。
おかげで上司にマウントをとられ、ものすごい圧力をかけられた記憶があります。
承認欲求の強い人とマウントを取る人の関連性は?
承認欲求とは、周りからすごいと言われたいとか、他人に認められたいという欲求です。
マウントを取るとは、自分のほうが上だということをアピールすることです。
この二つの概念は、一見すると関係がないように見えますが、実は密接に関係しています。
承認欲求が強い人は、自分に自信がなくて不安であることが多いです。
自分の価値を高めるために努力することが苦手なので、他人の価値を下げることで、自尊心を保ったりプライドを守ろうとします。
マウントを取る人は、自分がどれだけすごいかを言って、相手を見下したり否定します。
これによって、自分は他人よりも優位に立っていると思い込み、承認欲求を満たそうとするのです。
しかし、マウントを取る行為は、決して好ましくありません。
むしろ嫌われたり、孤立したりするリスクが高いし、自分のミスや失敗を認められない、ちっぽけな人間になります。
つまり、承認欲求を満たすためにマウントを取る行為は、より一層自分の価値を下げる、マイナスの掛け合わせです。
マウントを取ると支配欲が満たされるの?
支配欲とは、他人を支配したり、優位に立ったりすることで自分の価値や力を証明しようとする欲求のことです。
「自分の思い通りにしたい」「人をコントロールしたい」
こういった感情が働いています。
この行動は、他人より自分が優れていることを示すことで、一時的な支配感や優越感を得ることができます。
しかし問題なのは、相手をコントロールすることを目的としているところです。
たとえば、チームで大きな仕事を成し遂げなければいけないのに、自分の意見を押し付けたり、人の行動を否定し、自分の都合に合わせようとするので、チームは乱れます。
自分の意のままになることで、一時はうまくいっていると思うかもしれませんが、人間関係が悪くなるので、自ずと結果もついてきません。
支配欲はあくまでも欲望であり、事実とは異なります。
マウントを取られる人はどのような人が多いのか?
マウントを取られる人には、特定のタイプがあります。
以下のような特徴や傾向をもつ人がマウントを取られやすいです。
自己肯定感が低い人
マウントを取る人と同じく、自己肯定感の低い人はマウントを取られやすいです。
自分に自信がなく、自分の価値を疑っているので、人からの批判や否定に敏感に反応します。
そのため、ちょっとした圧力に弱く、反論したり立ち向かうことができません。
結局、自分が弱いと感じると、他の人にもその弱さが見えてしまって、マウントを取られやすくなるというわけです。
争うことが苦手な人
争いを好まず、対立を避ける傾向のある人は、自分を守るために反論することを控えます。
このような人はトラブルを遠ざけて、なるべく平和に過ごしたいと思っています。
自分の意見を主張するよりも、周囲との調和を重視しているのです。
その結果、マウントを取る人の言動に対しても反論せず、受け入れてしまいます。
マウントを取る人からすれば、簡単に扱える相手に見えてしまい、ターゲットにされやすくなります。
社会的地位が低い人
社会的に地位が低い人は、立場が弱いことから狙われやすくなります。
たとえば、上司が自分の立場を利用して部下に圧力をかけると、
「反論したら後が怖い」
「仲の良い〇〇さんまで敵にしてしまう」
という不安から、対立を避けそのまま受け入れてしまいます。
またマイノリティのグループに属する人も、社会的な偏見や差別によって不利な立場に置かれているため、マウントを取る人による攻撃に抵抗できません。
2016年に起きた相模原障害者施設殺傷事件は、抵抗力の低い人を狙った一方的なマウントによる犯行です。
謙虚な人
謙虚な人は自分のことをあまり自慢しません。
自我を押し出すことよりも、他人の意見を尊重するので、謙虚で控えめな態度をとります。
謙虚な人は、マウントを取られやすいです。
それは、彼らが自分の能力や実績をあまりアピールしないからです。
例えば仕事で大きな成功を収めたとしても、「チームのおかげです」とか「たまたまうまくいきました」と言い、自分の手柄を他の人や運に返します。
このように謙虚な態度は、マウントを取る人にすれば、自分の手柄にするチャンスであり、容易に奪うことができます。
もちろん、謙虚であることは素晴らしいのですが、場所を間違えてしまうと「こいつなら簡単だ」と狙われてしまいます。
新たな環境、グループに加入した人
新たな職場環境や、社員たちのグループに加わったばかりの人は、かなりマウントを取られやすいです。
彼らは何も知らないし、まだその環境に慣れていません。
周囲の人との関係が確立されていないため、マウントを取られやすいのです。
例えば新しい職場に入ったばかりの人が、既存のチームメンバーとの会話に参加している状況を想像してみてください。
彼らはまだ周囲の人々の性格や立場を把握していないため、どう振る舞うべきか迷っています。
このような状況は、マウントを取りたがる人からすれば、「自分は強い立場だ」と誇示する良い機会です。
年齢が若かったり、ハートの弱い人ならなおさら、マウントを取られやすくなります。
過去にトラウマを持つ人
トラウマを持つ人は、過去の嫌な経験に類似するようなことが起きると敏感に反応します。
たとえば過去にいじめられた経験がある人が、職場でからかわれたり、嫌な冗談を言われたとします。
その行為が過去のトラウマをなぞっていた場合、口を閉ざしたり顔に表れたりと、あからさまに弱みを見せてしまいます。
性格の悪い人は、そのような反応を見落とさないので、すかさず「大丈夫?」とマウントを取りにきます。
「マウントを取られる方が悪い」というマウントを取る人の考え方
マウントをとることの何が悪いの?
さて、ここでは見方を変えて「マウントを取る人」の考えをみてみましょう。
マウントを取る人にとっては、残念ながらマウントを取ることが悪いと思っていないようです。
以下、その理由です。
- 良いことがあったら自慢したい
- すごいと言われたい
- 褒められたら自己肯定感がつくから
- 自信に繋がるから
- 承認欲求が満たされる
つまりマウントを取る行為は、本人にとってプラスであることが分かります。
ちなみに「マウントを取られた」という発言ひとつで、取られた方は被害者、取った方は加害者扱いになることに腹を立てている人もいるようです。
マウントを取られたことをアピールする人も、周りから共感を得るための行為であり、これはこれで承認欲求を満たそうとしているとも言えます。
だからマウントを取る人が、なにかとマウントとうるさい人に対して、
「気にしすぎ」「神経質」「めんどくさい」
というのも一理あるし、納得できる部分もあります。
マウントを取る人の対処法
マウントを取る人の対処法は2つに分かれます。
自分をコントロールすることと、相手をコントロールすることです。
まず、自分をコントロールする場合、次のような方法をとりましょう。
- 冷静に対応する
- 適度に距離を置く
- 負けてあげる
- 周りに助けを求める
- 自分に自信を持つ
次に相手をコントロールする方法です。
- 適度に褒めてあげる
- 不快であることを伝える
- 「へー」「ふーん」と話を聞き流す
- 結論を促す
まずは、「うざい」「むかつく」「嫌い」といった感情を抑えましょう。
そして適当に接すれば、相手に気付かないところで、しれっとマウントを取ることができます。
自信がない、自己肯定感が低いという人は、次のアドラーの「優越性の追求」という考えを知るといいです。
誰にでも理想の自分と現実の自分を比べてできる「劣等感」があり、より優れた存在になりたい思いがある。
つまりこの場合、マウントを取られて比較しているのは、相手と自分ではなく、自分自身ということです。
自分をコントロールした上で、相手をコントロールすれば、マウントから抜け出すのは容易です。