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退職代行サービスを使うのは「頭がおかしい」と言われる理由。退職代行を使われた時の対処法

退職代行っておかしくないですか?

退職代行をつかわなきゃいけない会社や日本はおかしいと思います。

退職代行とは、退職にまつわる全ての手続きを代行してくれるサービスです。

依頼者にとってはいいサービスですが、残された会社や従業員にとってはそうでもなく、むしろ「頭がおかしい」という意見がネット上に見受けられます。


どうして退職代行は、「頭がおかしい」と言われるのでしょうか。


気になったので調べてみました。


本記事では、

  • 退職代行は頭がおかしいと言われる理由
  • どうして退職代行サービスを使うのか?
  • 退職代行サービスを使われた時の企業側の対処法

以上について解説します。


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退職代行サービスを使うのは頭がおかしい!なぜならあまりにも「無責任」だから

退職代行サービスを利用する人は「頭がおかしい」と言われている理由を、Xやネット上の投稿で調べてみました。

以下は実際にあった投稿です。


  • 引き継ぎもなくいなくなる
  • 後任への配慮がない
  • 本人と一切連絡が取れなくなる
  • 社内の雰囲気を悪くする
  • 会社の悪い噂が立つ
  • 理由がわからない、知ることができない
  • あまりにも一方的
  • 電話1本で退職する


これらの内容から、退職代行サービスなんておかしいと主張する人は、「突如辞めるなんて傍若無人で無責任だ」と感じていることがわかります。


どうして退職代行サービスを使うのか?その理由

ただ辞めればいいのに、お金を払ってまで退職代行サービスを利用する理由はなぜなのか?

検証したところ、以下のような理由が挙げられます。


  • 職場環境がひどい
  • 退職したいのに言いづらい
  • 辞めさせてくれない
  • 退職までのやりとりがめんどくさい
  • 楽だから
  • 既に別の仕事が決まっている
  • パワハラやセクハラを受けていた
  • 心を病んでしまった
  • 法的な問題を避けたい
  • とにかくもう限界


退職代行サービスを利用するのは、

「とにかく困難な状況やストレスの多い職場から逃げたい」から。

結局のところ、退職する人は去り行く職場のことなんてどうでもいいのですから、手っ取り早く辞められる退社代行サービスを重宝するのは、仕方ないのかもしれません。


退職代行サービスは海外にも存在するの?

そもそも退職代行サービスは、欧米などで既に存在していたのでは?

こんな疑問から、退職代行と表現できる、

”Resignation agency“ ”Job resignation service”

といったキーワードなどを用いて、ネットで調べてみたのですが、

海外には同じようなサービスは見当たりませんでした。


一体、なぜ海外には存在しないのでしょうか?


実は、日本の労働文化に起因しています。


日本は年功序列や調和を優先とする、閉鎖的な社会です。

上司からのハラスメント、高圧的な態度、強制により、自殺に追いやられた人は数知れず、社会問題としてニュースにも取り上げられるほどです。


「上司が嫌だ」「働くことが辛い」


退職代行は、このような思いを代弁してくれるからこそ、退職手続きを代行してくれるサービスが生まれたのではないかと思います。

また欧米においては、日本のような「精神論」は通じず、退職を引き止めたり、嫌がらせをすることもないので、退職代行の需要は低いと考えられます。

強いて言えば、Same Ole Line Dudes(代わりに列に並ぶサービス)のように、「めんどくさい」「便利」を理由とする一部の層に対しては、需要があるかもしれません。


退職代行の利用が増えた背景にある「内定辞退セット」

「内定辞退セット」とは、2019年に発売された、学生が内定辞退をスムーズに行えるようサポートする商品です。

当時、売り手市場で多くの内定を得た学生が増えた一方で、自ら辞退の連絡をすることに困難を感じるケースが多発していました。

これを解決するために、文具メーカーが開発したのがこのセットです。



「内定辞退セット」には、

・解説付きの表紙
・内定辞退の模範文例が印刷された下敷き
・便箋
・封筒

が含まれています。


使い方は簡単で、下敷きの例文をなぞることで、形式通りの内定辞退手紙が作成できます。

これにより、学生は企業に直接電話をかけたり、担当者に対面で辞退を申し出る必要がなくなります。

価格も500円と手頃で、コストパフォーマンスの高さが若者に支持されています。


この商品が人気を集めた背景には、若者が企業との直接のやり取りを避けたいという心理がありました。

この心理は退職代行サービスの利用増加とも関連しています。

若者たちは、コミュニケーションの難しさや対面でのやり取りへの不安を抱えており、そのためのサポートツールとして「内定辞退セット」や退職代行サービスを利用するのです。


退職代行を利用するNo!と言えない若者たち

退職代行サービス「モームリ」は、2021年4月だけで1397名の退職を確定させました。そのうち新卒は208名です。

5月以降の予約も101件に上り、退職者数はさらに増加すると予想されています。


この現象について「モームリ」は、

日本の退職に対する否定的な風潮を和らげ、労働者の立場を向上させることができれば。

と述べています。


退職代行サービスは、社員が退職に関する交渉や事務手続きを代行してくれるもので、内定辞退セットと同様に話題となりました。

このサービスの利用者は特に若手社員が多いですが、幅広い世代にも利用されている実態があるようです。

利用者は、自分で退職の意思を勤務先に直接伝える必要がなくなるため、ストレスや対人トラブルを避けることができます。

退職代行の利用は、ブラック企業やパワハラ上司からの逃避手段としても機能しており、利用者だけを責めることはできません。

このサービスを利用すれば、職場に再び足を運ぶ必要がなく、厄介な上司や同僚と顔を合わせることなく退職手続きが完了します。


「No!」と言えない繊細な若者にとって、このサービスは非常に魅力的な選択肢です。

このように、退職代行サービスは、若者たちの新しいコミュニケーションの形を象徴するものです。

直接対面での交渉や対話を避け、代行サービスを利用することで、彼らは自身の意思をスムーズに伝え、ストレスを最小限に抑えることができます。

今後も、若者たちのニーズに応じて退職代行サービスの需要は高まっていくと思われます。

参考:東洋経済オンライン 若者が「退職代行サービス」を支持する真の理由



退職代行サービスを利用された時、企業はどう対処すべき?

さて、退職代行サービスから連絡が来たら、会社はどう対処したらいいのでしょうか。

結論、粛々と従来通りの退職手続きをするしかありません。

日本ではクビにするのはかなり困難なのに、退職に対してできることはほとんど無いのです。


退職手続きは通常であれば、以下のような流れで行います。

  1. 退職条件の交渉(残された業務や引き継ぎの確認、有給消化、私物引き取りなど)
  2. 退職届の提出依頼(退職日の確認)
  3. 退職届の受理(退職日の確定)
  4. 必要書類の提出・整理、パソコンなど貸与物品の返却
  5. 離職票の交付


しかし退職代行サービスを利用されると、ただちに退職までの交渉・手続きを進める形になります。

本来であれば面談をし、退職理由などを聞いて、今後の対策を練りたいところですが、あとは代行業者の出方次第になるかと思います。

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