クチャラーに殺意がわきます。
特に家族。
どうしたらいいですか?
こちらはネット上にあった、「クチャラー」に対する質問の投稿です。
この他にも、
- 親がクチャラー過ぎて病みそう…
- 舌も舐め回して気持ち悪い…
- クチャラーって自分で気付いていないの?
- どう注意すればいいか分からない!
といった、クチャラーに対する怒りを覚える意見が多数見受けられました。
クチャラーはなぜくちゃくちゃ音を立てて食べるのでしょうか?
この問題を解決するために、クチャラーについて調査することにしました。
本記事では、
- そもそもクチャラーってなに?
- クチャラーに殺意が湧いてしまう理由
- クチャラーに見受けられる特徴と原因
- クチャラーに殺意が湧いてしまう時の対処法
以上について解説します。
目次
そもそもクチャラーってなに?
「クチャラー」とは、食事中にクチャクチャと音を立てて食べる人のことを指す「日本の俗語」です。
多くの人がこの音を不快に感じるため、クチャラーはマナーが悪いと見なされており、家族、友人、他人問わず、この行為をすることに非難が浴びせられています。
あとで詳しく解説しますが、この癖を直すためには、口を閉じて食べる習慣をつけるほか、歯並びや顎の治療などがあります。
クチャラーに殺意が湧いてしまう理由
食事中に隣から聞こえる「クチャクチャ」という音に、イライラした経験はありませんか?
その咀嚼音が、なぜ多くの人に不快感を与えるのか?
クチャラーと呼ばれる彼らに対して、殺意が湧いてしまう理由をネットで調べたところ、以下の理由がありました。
- 耳が気持ち悪い
- ご飯がまずくなる
- 吐き気がする
- 食事の楽しみが損なわれる
- 他人に対する配慮がない
- 注意しても治らない
- 注意すると食卓の雰囲気が悪くなる
- 公共の場でもうるさい
- 一緒にいて恥ずかしくなる
- 逆ギレされる
- 話す気分になれない
- 汚くて見たくもない
これらの理由が重なり、クチャラーに対して強い嫌悪感や殺意を抱いている様子です。
また、クチャラーに対して家の育ち、親の教育に疑問を感じる声も多数見受けられました。
この「育ち」や「家庭環境」の側面においては、ケチな人に対しても同じような意見が多いです。
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クチャラーに見受けられる特徴と原因
食事中に音を立てるクチャラーの存在に、周囲の人が困惑することは少なくありません。
この行動にはどのような特徴があるのか?また、なにか共通する原因があるのではないか?
気になったので調べてみました。
- 普段から口が開いている
- 食事のマナーが全般的に悪い(肘をついて食べる、姿勢が悪い、いただきますを言わないなど)
- 音を立てている自覚がない
- 鼻呼吸ができない
- 口数が多い
- 一口の量が多い
- 親も音を立てて食べている
- 幼少期のしつけが悪い
こうした特徴や原因を踏まえると、クチャラーの行動は無意識のうちに身についていることが多いようです。
食事のマナーを見直し、周囲への配慮を心がけることで、クチャラーとしての行動を改善できるかもしれません。
しかし、くちゃくちゃ食べるのは癖のひとつ。
周りが見えない分、なかなかそうもいかない理由があります。
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なぜクチャラーは自分の行動に気付かないのか?
クチャラーの多くは、自分が音を立てて食べていることが、他人にとって不快であることに気づいていません。
これは、幼少期に親から指摘されずに育ったため、音を立てて食べることが「当たり前の習慣」として身についてしまったことに起因しています。
それに、人の行動の9割は「無意識」です。
くちゃくちゃと音を立てて食べるような、無意識にやっている癖や習慣は、周囲にどのような影響を与えているかなど考えていません。
また一方で、
「音を立てることで食べ物がより美味しく感じられる」
という意見もあり、音を立てて食べることに快楽を感じ、良いことだと思っている人もいます。
このような考え方が、音を立てて食べる行動を正当化しているのかもしれません。
口を閉じても音が鳴ってしまう理由
食事中に口を閉じながら食べていても、くちゃくちゃと不快な音を立ててしまいます。
このようにクチャラーの中には、口を閉じても音が鳴ってしまうことに悩んでいる人もいます。
その原因は、すでに述べた特徴とは異なる次の2つです。
噛み合わせが悪い
食事中に口を閉じても音が鳴ってしまう理由の一つとして、噛み合わせの悪さが挙げられます。
噛み合わせが悪いと、食べ物を適切に咀嚼できず、無意識に口を開けたり、舌や唇の動きを増やすことで音が出やすくなります 。
この問題は、歯の位置や形、顎の形状によって引き起こされることがあるようです。
たとえば、歯並びが悪いと食べ物を均等に噛むことが難しくなり、その結果、音が発生しやすくなります。
歯並びが気になる人、歯が汚いと感じる人は、一度歯科の先生に相談してみるといいですよ。
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舌や口の筋力不足
また、口を閉じていても音が鳴ってしまうのは、舌や口の筋力が不足しているケースもあります。
舌や口の筋力が弱いと、食べ物を正しく咀嚼することが難しくなり、結果として無意識に音を立ててしまうのです。
つまり、
「舌の動きが不十分なために、口の中で食べ物を適切に移動させられず、咀嚼の過程で音が鳴りやすくなる」
ということです。
とはいえ、この問題は自力で改善できます。
舌を前後左右に動かしたり、舌先で上あごを押す運動などを行うと筋力がつきます。
また、よく噛んで食べる習慣をつけると、口の筋力を鍛えることができます。
咀嚼音に異常に敏感なのは病気かも?
私たちの身の回りでは、咀嚼音やあくびの声、咳払い、鼻息といった日常音を聞いています。
これらの特定の音に対し、不快感や嫌悪感、身体的苦痛を感じる場合、それは、
- 「ミソフォニア」
- 音過敏症(聴覚過敏)」
と呼ばれる「疾患」の可能性があります。
以下で、ミソフォニアと音過敏症の特徴や違いについて解説します。
ミソフォニアとは?
ミソフォニアは、特定の音に対して強い感情的反応を引き起こす状態です。
この反応は通常、怒りや不安、パニックなどの形で現れます。
例えば、次のような特定の音の音(声)自体に反応し、音の大小は関係ありません。
- 他人が食事をしているときの咀嚼音
- ずるずると麺や汁をすする音
- ペンをカチカチする音
- パソコンをカタカタ打つ音
- 食器がガチャガチャぶつかる音
- カサカサと貧乏ゆすりをする音
これらの内容の通り、ミソフォニアは人体や環境から発せられる音に反応することが多く、また、同じ音が繰り返すところが特徴的です。
音過敏症(聴覚過敏)とは?
ミソフォニアは音に対して感情的な反応を示すのに対し、音過敏症は身体的な痛みです。
痛みの程度は軽い不快感から、障害を引き起こすほどの重篤なものまであります。
この反応は、特定の周波数の音や大きな音に対して起こります。
- 一定の音量を超える音
- 低周波音
- 高周波音
音過敏症の症状には強い圧迫感(耳閉感)、痛みを引き起こす耳鳴りなどがあります。
どちらも原因は完全には解明されておらず、根本的な治療法はありません。
ミソフォニアと音過敏症の違い
ミソフォニアと音過敏症はどちらも音に対する過敏症ですが、以下の点で異なります。
⚫️原因
ミソフォニアは主に心理的な反応であり、音過敏症は物理的な耳の損傷や身体的な外傷によります。
⚫️反応
ミソフォニアは、特定の音に対する強いストレスやトラウマから来る感情的な反応で、音過敏症は広範囲の音に対して身体的な痛みや不快感を引き起こします。
⚫️音の特性
ミソフォニアは音の大きさに関係なく、特定の音に対して怒りや不安を感じますが、音過敏症は聞こえてくるあらゆる音や周波数に起因します。
咀嚼音に対して異常に敏感である場合、それはミソフォニアや音過敏症の可能性があります。
もし、あなたがどちらかの症状を抱えていると感じているのなら、専門家に相談することをお勧めします。
クチャラーに殺意が湧いてしまう時の対処法
クチャラーの食事する音に、「我慢できない!」と感じることがありますよね?
そんなとき、どうすればイライラを抑え冷静さを保てるのでしょうか?
ここではその対処法をいくつかご紹介します。
一緒に食べない
クチャラーと食事をするのがどうしても耐えられない場合は、シンプルに一緒に食べなければ解決します。
たとえば、
- 食事の時間をずらす
- 別の人と食事する
- 違う場所で食べる
このようにして、あなたがリラックスできる環境を作りましょう。
イライラやストレスを減らすためにも、この方法を試してみてください。無理に我慢して付き合う必要はありません。
音楽を流す
音を気にしないために、食事中に音楽を流すのもおすすめです。
クラシック、川のせせらぎや森の中といった自然の音など、穏やかなBGMをかけることで、咀嚼音が気にならなくなります。
クラシック音楽や自然の音を聞くことには、心理学的に多くのリラックス効果があることが明らかになっています。
クラシック音楽の効果
クラシック音楽を聞くと、脳波の一種であるα波が増加します。
このα波はリラックス状態を促進し、ストレスや緊張を和らげる効果があるとされています。
たとえばモーツァルトの曲は、全体的に明るく、軽快で心地よい楽曲が多く、クラシックの中でもα波が出やすいと言われています。
一般的な歌詞のある曲を聴くと、歌詞の意味や言葉に意識が向いてしまいます。
歌詞のないクラシック音楽であれば、リラックスして聴くことできるので、心と体が安定し、気持ちに穏やかさを取り戻せるでしょう。
自然音の効果
自然音にはストレスを軽減し、心身をリラックスさせる効果があります。
ある研究によると、自然の音は健康を改善し、ポジティブな感情を高め、ストレスや不快感を軽減することが確認されています。
たとえば、多くの国立公園では自然音が多く、人為的音が少ないことも明らかです。
来場者が多い公園や都市部の公園では、人為的音も多くありましたが、健康に良いとされる自然音も頻繁に見られました。
これには、動物の鳴き声や、風や水の音が含まれています。
鳥のさえずりや川のせせらぎなどの自然音は、ストレスホルモンの低下や気分の向上、認知機能の改善に効果があるとされています。
クラシックや自然の音は、リラックス効果によるストレスの軽減に加え、集中力の向上につながります。
これらをうまく取り入れて、心地よい環境を作ってみましょう。
録音、録画して見せる
クチャラーの食事音が気になるなら、一度その音を録音して見せるのも一つです。
スマホでさりげなく録音し、その場で再生してみせると、「こんな音がしてるんだ」と本人も驚くかもしれません。
ですが、これはデリケートな問題です。
直接指摘すると怒る可能性もあるので、タイミングや言い方には注意が必要です。
相手の反応を予測しつつ、できるだけ穏やかに。そして相手を責めず、優しく伝えるよう心がけましょう。
耳栓を使用する
クチャラーの音がどうしても耐えられない場合、耳栓を使用するのもおすすめです。
耳栓を使えば、くちゃくちゃうるさい音をあっさりと遮断できます。
何よりコンパクトで持ち運びも便利ですし、いつ、どこでも使えるところがメリットです。
耳栓をすることに最初は違和感があるかもしれませんが、食事を快適にするためには試してみる価値があります。
耳栓が嫌であれば、AirPodsなどノイズキャンセリング機能のついたイヤホンでもいいです。
イヤホンの方がごく自然で違和感なく、相手に「何か聞いてるのかな」と思わせることができます。
認知行動療法を受ける
クチャラーに悩んでいるなら、認知行動療法(CBT: Cognitive Behavioral Therapy)を試してみるのもいいかもしれません。
認知行動療法は、思考(認知)と行動の両面に働きかけることで、ストレスや不安を軽減する心理療法です。
認知行動療法の特徴
⚫️問題を具体的な行動(思考、情緒、運動全てを含む精神活動)として捉え,どのような状況でどのような精神活動が生じるのかという行動分析をします。
⚫️問題解決のための治療目標を具体的に明確にし,その変容をめざします。
⚫️「行動」の変容のためには,どのような体験が必要であるかという考え方をします。
⚫️観察可能あるいは定義可能なパラメータ(例えば,点数化した不安の程度,ある行動の頻度や持続時間,脈拍などの生理学的な測定)を用いて,試行する治療の効果を検証することができます。
⚫️問題や疾患に応じた治療プログラムが多くつくられており,それらの多くで治療効果が実証されています。
この療法は、否定的な思考パターンを修正し、より適応的な行動を促すことで、精神的な健康を改善することを目的としています。
たとえばうつ病や不安障害などの治療に広く使われており、その効果が多くの研究で確認されています。
CBTを試すことで、クチャラーの音に対する過敏な反応を和らげ、ストレスを減らすことができるかもしれません。
興味のある方は、専門家に相談してみると良いと思います。