気が利かない人にイライラしてしまいます。
気が利かないというか、周りを気遣えない人にイラついてしまいます。
パッと見てわかるようなことでも、気の利かない人っていますよね。
それにイライラするだけに留まらず、
- いちいち言うのが疲れる
- バカが多いんですか?
- 怒るべきなの?
と、かなりストレスを受けている人も多いようです。
気になったので、なぜ気が利かない人に対して
「イライラする」「むかつく」「うざい」
と、感じてしまうのかを検証しました。
本記事では気が利かない人の特徴と、当事者の気持ちを踏まえた上で対処法を解説します。
目次
気が利かない人にイライラするのは、「周囲への関心が低い」から
気が利かない人に対して、ネットの書き込みやSNSの投稿には以下のコメントがありました。
- 自分本意
- 非常識なところがある
- 率先して行動しない
- 周りが見えていない
- やる気がない
- 責任感が欠けている
- 空気が読めない
- 応用力がない
- 柔軟性に欠ける
- 対応が遅い
- コミュニケーション能力が低い
- 注意力が散漫である
これらの内容から気が利かない人は、周りの人や状況に関心が低いことを示しています。
たとえ気付いていたとしても、何もアクションがないために、「気が利かないな」と思われてしまうのです。
またこの他、職場の気が利かない人に対して、
「よく休みがち」「状況を理解していない」
というコメントも目立ち、そもそも会社にいないことが原因にあるようです。
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気が利かない人は思いやりがないってこと?同じ意味じゃないの?
気が利かない人は、思いやりがないと感じるかもしれませんが、実際のところ意味合いは異なります。
気が利かないとは、
「どう行動すべきか想像できない」
「どうすればいいか判断ができない」
ということです。
例えば気が利かない人は、「これ、できるとこまでやってちょうだい」と依頼されても、どうすればいいのかわかりません。
そのため、
「〇時までにお願い」「今日は半分進めて」
と、『どこまで』が明確になることで、行動に移すことができます。
つまり今日中に済ませるとか、頑張って終わらせるといった、『相手の期待に応える』という、見えない答えには辿りつけないのです。
一方、思いやりがないというのは、
「わかっているけどやりたくない」
「めんどくさいからしたくない」
という考え方です。
「忙しそうだから手伝おうかな。でも、手伝ったところで何も得しないからやめとこ。」
「荷物重そうだな。誰か気付いて手伝ってくれるでしょ。」
このように、わかってるけど自分が不利益を被りたくない、自分本位な考えを持つのが『思いやりのない人』です。
反対に、
「相手のことを思う気持ちはあるけど、自分がどうすればいいのかに至らない」
これが気が利かない人。「思いやり」はあります。
気が利かない人、行き届かない人の特徴とは?
気が利かない人には特定の傾向があります。
実際にどのような特徴があるか調べたところ、以下の特徴がありました。
- 人見知り(何を話せばいいのかわからない)
- 話すのが苦手(作業が得意)
- 一人が多い(人間関係が不得意)
- 自分のことで精一杯(他人を考える余裕がない)
- 他人に興味がない(興味をもてる人が少ない)
- 不器用(うまく行動に移せない)
- 考え事が多い(自分の世界に浸ってしまう)
- 自発的な行動が苦(言われたことはできる)
- 何をしたらいいか分からない(相手の気持ちになれない)
- 失敗を避ける(積極性に欠ける)
- 楽したい(他人任せな傾向がある)
- 素でやっている(天然)
- 実はずる賢い(理解している)
以上のように、周囲が感じる節と、大きく相違があることが分かります。
これらの特徴をひと言で表すと、気の利かない人は「内向的」と言えるかもしれません。
内向的な人は、他人との交流や社交的な場面に消極的で、自分の世界に重きを置きがちです。
そのため周囲の人たちがどう思っているのかなんて、そもそも関心がなく、理解できないのだと考えられます。
気が利かないのは悪いこと?気が利かない人が思う悩み
気が利くことは、相手が望むことを先読みして行動できる能力とされます。
これは一種の才能であり、勘の良い人には自然と備わっているものです。
欧米ではレディファーストの精神が根付いており、車のドアを開けたり、椅子を引いたりといった気遣いが自然と行われます。
これらの行動は言葉にすることなく、相手のためにさりげなく行われるものです。
さて、この視点で見てみると、日本の場合はどうでしょうか?
欧米人からすれば、そのような習慣すらない日本人を見て、気が利いているとは言い難いはずです。
それに、気が利くことが必ずしも良いとは限りません。
一部の人は、自分の行動が常に読まれているように感じ、一緒にいると落ち着かないと感じています。
だから彼らにとっては、気が利かない人と一緒にいる方が楽で、心地よいのかもしれません。
結局のところ、気が利くことは相手に対する配慮の表れですが、捉え方は人によって様々です。
したがって、気が利かないことが必ずしも悪いことではなく、重要なのは相手の感情や状況を理解し、適切な行動を取ることであると言えます。
気が利かないのは育ちの問題?
「気が利く子」と「気が利かない子」
家庭環境や親の育て方などで変わってくるのでしょうか?
そもそも気が利かないのは、育った環境や親の育て方に関係しているのでしょうか。
調べたところ、周りから「気が利く」と言われる人は、以下のような育ち方をしています。
- 親に「気が利く子になりなさい」と言われた
- 親があまり干渉しなかった
- 気が利く友達がいた
- 1人より友達といることが多かった
- 周りをよく見ていた
これらの内容から家族と過ごすことよりも、外に出て様々な経験を積んだことが影響しているようです。
ただその経験も、「自発的なのか?」それとも「やらされたのか?」で大きく変わります。
そのため、結局のところ家庭環境よりも、生まれ持った性格の方が影響していると考えられます。
気が利かない人に対してイライラしない対処法
気が利かない人にイライラしないためには、理解と柔軟性がポイントです。
相手を受け入れ、適切なコミュニケーションを取る必要があります。
ここでは対処法をいくつかご紹介します。
自分と比べない
気が利かない人と接する時は、自分と比較したり、高い期待を捨てるようにしましょう。
人それぞれ能力や常識のレベルが違います。自分の物差しで測ることが、イライラの原因になるのです。
たとえあなたがすぐに気付いても、相手はピンときていません。それを責めるのは、お互いにストレスが溜まる一方です。
だから相手を自分と比較せず、その人なりの能力を受け入れましょう。
明確に伝える
気が利かない人には、はっきりと具体的に指示を出しましょう。
曖昧な言い方では、相手が何をすべきか理解できません。明確に伝えることで、誤解を防ぎ、スムーズにコミュニケーションがとれます。
たとえば、
「ちょっと手伝って」ではなく、「この書類を10部コピーして、会議室に持ってきてほしい」と伝える。
「来社があるから片付けて」ではなく、「荷物を片付けて、机の上を拭いてほしい」と伝える。
こうすることで、相手は適切に行動することができます。
何かを頼むときは、具体的な行動や期限を提示しましょう。
否定的な見方をしない
気が利かない人の行動を、すぐに否定的に捉えないようにしましょう。
人にはそれぞれ事情や苦手なことがあります。
気が利かないと感じる行動も、悪意ではなく単に不得意なだけかもしれません。
もしも相手がちょっとした気配りができなくても、「わざとやっているわけじゃない」と考えればイライラせずに済みます。
相手の行動に対して、まずはポジティブに考えてみる。そして改善の余地があれば、優しく指摘することが大切です。
割り切って接する
ある程度割り切って接するのもひとつの方法です。
すべての人が自分の期待通りに行動するわけではありません。完璧を求める方が間違いです。
誰もが自分の価値観や思考に基づいて行動しています。だから全ての人が気を利かせることなど不可能なのです。
仕事でミスを繰り返す同僚がいても、彼がベストを尽くしていることを理解し、サポートすることを考える方が正しい判断です。
適切な役割を見つける
彼らが得意とするものを見つけ、適切な役割やポジションを与えるようにしましょう。
人には得意不得意があります。得意なことを任せることで、向上心が上がり、作業自体の効率も上がります。
気配りが苦手な人には、黙々とできるような仕事、単調な作業が向いていたりします。
その人の強みを見つけ活かすことも、大事な仕事のひとつです。
ロールプレイを行う
ロールプレイを通じて、社交的なスキルを学ばせるのも良いです。
実際の場面を想定したロールプレイは、理解しやすく、具体的な行動を練習する機会です。
レストランでの接客や会議でのプレゼンテーションなど、様々なシチュエーションを設定して行うと、何をすべきか具体的な行動が見てわかります。
定期的にロールプレイを行いフィードバックすることで、徐々に改善していくはずです。
変化を見て、「よくなってる」「いいね」と褒めることも忘れないように。
責任感を育む
少しずつ責任のある仕事を任せて、責任感を持たせるようにしましょう。
責任感を身につけると、自分の行動が周囲に与える影響を考えるようになり、注意深く行動するようになります。
任せる仕事のレベルを徐々に上げていけば、それに伴う責任も増えていくので、自然と責任を感じる場面が増えていきます。
それに伴い「うまくいっている」「間違っている」ことを伝えることで、取り組む姿勢が変わっていきます。
継続的にサポートする
最後に、一度だけでなく継続的にサポートをすることです。
行動の変化やスキルの向上には時間がかかるものです。そのため、継続的なサポートをなくしては改善は望めません。
定期的にフィードバックを行い、必要なスキルを教えることで、少しずつ、順を追って成長していくことが期待できます。
その人を見守り、必要に応じてアドバイスやサポートをしていきましょう。