「気が利かない」「周りが見えない」
仕事においてこれを直す必要はありますか?
Yahoo!知恵袋
これはネット上にあった、職場における「周りが見えない人」についての書き込みです。
他にも、
- 「なぜ気付かないの?」と言われる
- いつも無視していると思われている
- 「空気が読めない」と怒られる
と、周りが見えていないことに悩む人がたくさんいるようです。
周りが見えない人について気になったので検証しました。
ここでは、
- 周りが見えない原因
- 周りが見えない人の特徴
- 周りが見えない人と周囲の人たち、それぞれの対処法
以上について解説していきます。
目次
周りが見えない人がうざいのは、「自己中心的」だから
SNSやネットの投稿を調べた結果、周りが見えない人をうざいと感じている人たちは、彼らのことを次のように思っているようです。
- 自分の考えに固執している
- 人の意見を聞かない
- 何事も気付かない
- 他人の感情に鈍感である
- 協調性が低い
- 短期的な利益を優先する
- 気が利かない
- 言い訳が多い
- とにかかマイペース
- 相手の立場が考えられない
- 自分の行動が周囲にどう影響するか考えない
- 自分が正しいと思い込んでいる
- 独断的な判断をすることが多い
- 周囲とのコミュニケーションが不足している
- 他人の成功を素直に喜べない
- 自己顕示欲が強い
- 人の話を途中で遮ることがある
つまり、周りが見えない人をひと言で言うと、「自己中心的」と言えます。
彼らは自分の考えや感情、メリットを優先し、他人や周囲の状況に対して鈍感であったり、無関心な傾向があるようです。
周りが見えないってどういうこと?
「周りが見えない」というのは、ひと言で説明することができません。
ひとりで焦ってアタフタしている状態もあれば、逆に落ち着いて周りに気を取られない「マイペース」な人もいます。
それは意図してやっているのかもしれないし、緊張から視界が狭くなっているのかもしれません。
つまり結局のところ、周りの人たちの見解次第であり、本人はどのような状況にあるかわからないのです。
このように視点を変えてみると、「周りが見えない」に当てはまる人はかなり多いと思います。
周りが見えない人の行動心理
周りが見えない人には、決まったように共通する行動パターンがあります。
ここでは彼らの行動心理に対して、具体例を添えて解説していきます。
言われたことは言われた通りにやる
上司に頼まれたことはちゃんとやってるつもり。でもうまくいかない時がある。
言われたことは言われた通りにやる人は、正確であるとか、責任感を持っているという長所があります。
しかし一方で、状況判断や柔軟性に欠けるという短所もあります。
例えば上司の指示を忠実に守り、どんな仕事も正確にこなす真面目な社員がいたとします。
ある日、上司から資料を作成するよう依頼を受けます。
彼は指示通りに正確な資料を作成しましたが、上司が求めていた内容とは異なっていました。
原因は作業に集中するあまり、上司に相談したり、途中で内容を確認せずに進めてしまったのです。
また別の日には、チームでプレゼンテーションの準備をしていました。
他のメンバーが役割分担を話し合っている間、彼は黙々と自分のパートを進めていました。
その結果、全体の構成がバラバラになった上、チームワークを乱してしまったのです。
言われた通りにやることは、良くも悪くも余計なことをしないとも見れます。
彼のような真面目さは、時に弊害を生むこともあるのです。
あまり意味や目的を考えながら仕事をしていない
毎回その仕事が何の役に立つのかわかりません…
仕事に熱心に取り組むのは素晴らしいことです。
でも、ただ単に与えられた仕事をこなすだけでは、真の成果を上げることはできません。
その仕事の意味や目的を理解せずに行動してしまうと、効率が悪くなったり、周囲との連携も難しくなります。
締め切りが迫っているからといって、夜を徹して作った資料でも、顧客のニーズに合わなければ水の泡。
与えられた仕事を始める前に、その目的を明確に理解することが重要なのです。
ほぼ全てのことを線ではなく点で捉えているので応用ができない
さっきと同じはずなのに、全く違うものに見えているようです。
周りが見えない人は、物事を全体的に見ることができません。
物事の抽象化が下手くそであり、臨機応変に弱く、四角四面な性格であったりします。
せっかく身につけたスキルも、他の仕事に応用できず、同じようなことを1から始めます。
急いでいる時ほど応用が必要なのに、残念ながら活かすことはできないため、作業効率が悪くなってしまいます。
マニュアル以外の出来事には対応できない
いつも台本通り。ちょっと変わるとすぐテンパる。
特定の作業や明確な指示があれば問題なくできる一方で、突発的なことや想定外の出来事には対応できません。
周囲の状態や他人の気持ちに鈍感なため、さらに状況を悪化させてしまうこともあります。
以下、その一例です。
時間が経つとリセットされる
「昨日言ったじゃん!」と言われて初めて気付きます。
何度言っても改善されず、毎回同じことで叱られる。
でも次の日には、綺麗さっぱり忘れたかのような様子。
言われないと動かないし、空気を読むことができないので、周りがどれだけ忙しそうにしていても、1人でぽつんとしています。
「〇〇さんの分もやろう」とか「手が空いてるから片付けよう」という周りへの配慮がなく、いつも自分のことだけ。
そもそも、その気がないのです。
もしかしたら心の病かもしれないので、そっとしておくしかありません。
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今やらなくてもいいことをやり、今やるべきことをやらない
やることがないのか、「それ今必要?」ってことを延々としている。
周りが見えない人の行動パターンの中で顕著なのが、緊急性や優先順位を誤って判断するところです。
どれが重要なのかが分からず、結果として、今すぐにでも取り組むべき課題よりも、後回しにしてもいいようなことに時間を費やしてしまいます。
例えば、締め切りが迫っているレポート作成があるのに、デスクの整理整頓やメールの返信に時間を割きます。
これは即座に結果が見えやすく、達成感を得やすい仕事に対し、心理的な安心を求めることから生じるものです。
しかし長期的に見ると、仕事の効率を大幅に低下させ、ストレスや焦燥感を増やす原因に成りかねないのです。
周りが見えない人との接し方や対処法
周りが見えない人との接し方や対処法って、ちょっと難しそうだけど、ポイントを抑えればうまくいきます。
ここでそんなコツをわかりやすくお伝えします。
理解し共感を示す
周りが見えない人に対して、まずはその人の状況や気持ちを理解することに努めましょう。
彼らは自分のことで精一杯で、他人の反応に気付きにくいところがあります。
そこで理解と共感を示すことで、心を開いてくれるかもしれないのです。
たとえば、同僚が仕事で慌ただしくしていて、周りが見えなくなっている時は、
「仕事大変そうね。手伝うよ」
と声をかけてみましょう。
あなたが理解している、見てくれていると感じ、安心することができます。
また日頃から、「大変だね」「辛そうだね」といった言葉をかけ、受け入れる姿勢を見せましょう。
相手の立場に立って、優しく寄り添うことが大事です。
自分の意見や考えをはっきり伝える
コミュニケーションをとる際に、自分の意見や考えを明確に伝えてみましょう。
周りが見えない人は、自分の視点に固執しがちで、他人の意見に気付きにくいところがあります。
だからはっきりと伝えることで、相手に気づかせて理解を促すことができます。
例えば、
「私はこう思うけど、どう思う?」
「〇〇した方がいいと思うんだけど、どうかな?」
このように、優しい表現を使いましょう。
意見を言うときには、相手の意見を尊重するのもポイントです。
気にせず放っておく
時にはあまり気にせず、必要以上に反応しないのもいいと思います。
自分のペースを守りつつ、相手の行動に振り回されないようにするのです。
周りが見えない人は、自分の世界に没頭している時があります。
たとえ気を配らなくても、
「彼は今、自分の作業に集中しているんだな」
と思って関わらないようにします。
あまり気にせず放っておくことで、あなた自身のストレスを減らすのです。
自分と比較しない
自分は自分、他人は他人と、自分と彼らを比較しないようにしましょう。
人それぞれ価値観や行動パターンは異なります。
自分と他人を比較すると、無意識のうちに相手を見下し、自分のやり方を押し付けたりしてしまいます。
これでは周りが見えない人との関係を悪化させるだけです。
もしも、あなたとは違う方法で仕事を進めていても、
「彼には彼のやり方があるんだな」
と思えばいいのです。
行動を促す
周りが見えない人は、自分の考えや感情に集中しすぎて、必要な行動を見落とすことがあります。
その時は、具体的な行動を促してみてください。
たとえば2人きりで、ある作業について話す場合、
「この部分をもう少し詳しく説明してくれる?」
「ここで一緒に確認しようか?」
と伝えてみる。
会議で自分の意見ばかりを主張しているときは、
「それはいい考えだけど、他の人の意見も聞いてみようか?そうすればもっと良い解決策が見つかるかもしれないよ」
と提案してみましょう。
これで当人は、他のメンバーの意見にも耳を傾けるようになるかもしれません。
また、提案はあくまで助言として、相手が自発的に行動できるようにサポートすることを忘れずに。
同様に、気が利かない人に対しても効果的ですよ。
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感情的にはならず冷静に対応する
普段からのコミュニケーションにも言えることですが、嫌なことがあっても、感情的になることなく冷静さを保つことは大切です。
怒りや憎しみの感情が高ぶると、問題を解決するのが難しくなります。
冷静になれば、より理性的に状況を分析し、適切な対応を取ることができます。
もしも議論がヒートアップしてた時には、
「一旦落ち着いて話そう」
「わかった。整理したいから、もう一度順番に話してみない?」
と提案することで、双方が冷静になり、建設的な会話ができるようになります。
自分の感情を抑え、相手もコントロールするのです。
一定の距離を置く
さいごは、むやみに絡むのは諦めて、一定の距離を置きましょう。
何度チャレンジしても、変えられない時はあります。
それがストレスになるのであれば、あまり深入りせずに、適度な関係を保つといいです。
ただし、一定の距離を置くとはいえ、完全に関係を断つという意味ではありません。
必要なときには適切にコミュニケーションを取り、仕事や交友関係に支障のないようにしましょう。
周りが見えない人が、見えるように変わるにはどうすればいい?
周りが見えない自分が嫌だという人は、ここで述べる「見えるようにするヒント」を読んでみてください。
実際に私の身近に1人いて、以下のアドバイスをしたら効果がありました。
周りが見えない人も、周りが見えない人が身近にいる人も、過度な期待をせずに試してみてください。
気配りのできる人を真似る
周りが見れるように、周囲の音や声に反応することに気をとられ、仕事をミスしてしまっては元も子もありません。
そうではなく、単純に気配りのできる人を観察し、真似てみてはどうでしょうか?
誰かが咳をしていたらのど飴を勧める。
両手がふさがるほどの荷物を持っていたら、代わりにドアを開けてあげる。
気配りのできる人は、思いやりのある人です。
同じ目線で人をよく観察すると、その人が何に困っているか分かるようになります。
身近な人で訓練する
もしも気の利く人になりたいなら、自分ではなく、人に喜ばれることを考えましょう。
だからといって、いきなり不慣れなことをやれとは言いません。
例えば家にいるときに、家族の動きを観察してみます。
- テーブルからペンが転がりおちたら拾ってあげる。
- 誰かがくしゃみをした時はティッシュを渡す。
- 冷蔵庫からお茶を取り出し「お茶飲む人?」と聞く。
こうして身近なところで訓練すると、少しは気の利く人になれるはずです。
集中を切る
仕事に集中すると周りが見えなくなります。
また、仕事に追われると焦って気持ちに余裕がなくなります。
この時に必要なのは、目の前を断つことです。
時計を見る癖をつけてください。すると時間に余裕が生まれ、焦る気持ちがなくなります。
窓の外を眺めれば、人や鳥の動きから集中を断ち切ることができます。
こうして普段から時間を意識することで、仕事の対価が分かるようになります。
いまの仕事に何時間かけているのか、どの程度の結果を得られるかなど、自分の作業量を見積もることができるのです。
相手のことを考える意識を持つ
周りが見えない人の中には、恐らく自分のことしか考えていない人がいると思います。
何かを言われて気付いたようで、ただ周りに目を向けているだけ。
どこの何を見たら良いかも分からず、周りを見たところで、何も考えず本当に見るだけになります。
「そんなの私が〇〇だから」と言うのも、私のことしか考えてません。
相手のことを考え、相手がどうかを見て、どうすればいいかを考えましょう。
考えても分からなければ、あとは聞くだけです。
メモをして優先順位をつける
周りが見えない人は、目の前のことに没頭してしまう傾向が強いです。
そのため時間軸がなく、優先順位をつけられなくなります。
これを改善するには、その日にしなければいけない仕事やタスクを、メモに書き記します。
それから優先順位をつけて仕事を進め、その日にしなくていいものは分けておきましょう。
もしも上司から「これ急ぎでお願い」と言われたら、すぐにメモに残し、今行なっている業務に区切りをつけて、そのメモを優先します。
終わったものから順番に消していけば、抱えている仕事量を把握することができるし、忙しさに振り回されなくなります。
タスクは重ねず並べて見れば、誰でも簡単に管理できますよ。
周りが見えないのはひとつの性格
これは持って生まれたところが大きいので、なかなか軌道修正するのが難しいです。
裏を返せば、できる人は最初からできます。
そもそもこれは個々の性格であり、「悪い」と表現するのは大きな間違い。
例えば、空気を読める人がいれば、周りを気にしない人がいる。
焦ってテンパる人を、「我関せず」と落ち着いて見ている人がいれば、それを黙って見ていられなくて助ける人もいます。
こうしてみると「周りが見えない」のは、ただの性格であることが明らかです。
周りが見えないのであれば、その性格に合った仕事や働き方をすればいいのです。